北海道ニセコアンヌプリの山頂でホワイトアウト気味。
体感温度は多分ー10度位、体でわかる。風はかなり強い。
とりあえず避難小屋で一服。テルモスから注いだ紅茶は
まだ温かい。GPSの電源を入れてみるのだが冷えた電池の
せいでなかなか起動に時間がかかる。
これからアンヌプリ北面を降りて五色温泉に行く訳だが
視界が良くないので記憶に残る地形とGPSが頼りだ。
標高約300m降りたところからウインドパックされた
雪面。
ここで風がかなり強くなってきた。風がかなり冷たい。
徐々に高度を落とすのだがパックされた雪は滑りが悪く、
しかも強風のため姿勢を保つので精一杯だ。
後ろを見ると皆、風に背を向けて下っているのだがすぐ
後方は崖だ。俺はそこのことを知っているが皆は知らずに
いて危険な状態。
すぐ風上を向き皆に暴風の中叫ぶ!
「Carefully! There are cliff on your back side」
皆、すぐ理解したようだ。少し安全な場所へよけつつ
俺たちは下った。
そして、ようやく風の弱い安全な樹林帯にくると
「Your cheeks are white」と誰かがいった。
触ると頬がむずがゆく、頬からゴーグルにかけて氷が
付着していた。ああ、凍傷になっちゃた。。
五色温泉についてさっそく温泉に浸かったらさっきまでの
凍えそうな体が溶けそうになる感じ。さて、夕食を作るか。
そんなこんなで風の強い時は顔を風上に向けないか山頂に
行かない方がいいです。お気をつけて。
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