僕の幼い頃までは「橋の下」は乞食の陣地だった。
彼らはまれに物乞いに行くので着いていって悪態をつく事もあった。
乞食を見て自分たちはそれほど境遇は悪くないと確認していたんだと思う。
皆がまだ戦後を引きずっていて貧しさを意識していたからそれをはね除けようとバブルとか一億総中流なんて飾った時代は20年前に終わった。
今はそんなことは無い世の中。全てが満ちて次の目標が見つけにくい。
でも、あるよ。目標。
最近の子供を見るとインフラの整備された稚児達の笑顔。
便利という下地を自然と思っている。
尋ねれば簡単に答えられる事は世の中においてはかなり減った。だから、難しい事を一生懸命答えようとするのではなく、その前に若人にもっと原則的なことから気づかせてあげたい。そうすれば質問の質が向上するのでは、、と考える。
僕ら大人の仕事は幼少の頃より子供達へ「そこにある存在」を解説することだと思う。
なぜに僕らは存在するのか
昔はきっと爺様達が「神様が我々を創造した」といったのかな。
道徳という手段は有効だった。今度は僕らがそれをもっと発展させられないか?
もっと具体的に、かつ、科学的な要素も加味しながら出来るだけ簡略的に説明したい。
今の世の中は何事も難しい。それをシンプルに説明できたらと思う。
難しいことだが、それだけに挑戦しがいがある。